カルトなラーメンたち

その10 親バカ仔猫一番星

 インターネットの掲示板を見ていると、よくホニャララぱぱとか、ホニャララままというコテハンを見かける。こういう場合、ホニャララの部分にはたいがい息子か娘の名前が入っているもの。
 バカボンのパパは他人から決して本名で呼ばれることはなく、自らもバカボンのパパなのだ言い張るように、ヒトは誰しも親になればホニャララのパパホニャララのママになってしまうものなのである。これすなわち親バカの典型例であろう。

 ラーメン店のネーミングにも、こういう風潮は決して珍しくないようだ。今回はそんな親バカラーメンとでもいうべきお店をお題にしてみたい。

たつやくん 外観

手もみらー麺 たつやくん@草加市瀬崎町
東武伊勢崎線谷塚駅東口から県道54号線沿いに700メートルほど進んだ左手。

 シンプルなネーミングなのに一度見たら絶対忘れないインパクト。通りかかったら誰もが振り向かずにいられないだろう(笑)。
 このお店は荻窪の手もみらーめん十八番で働いていた店主が独立して始めたお店とのことで、戸田店などは先輩に当たるそうだ。
 ちなみに、看板がミョーにキレイなのは、常連から店が潰れてるように見えるからと言われてムリヤリ新調させられたらしい(笑)。

たつやくん 特製正油ラーメン
特製正油ラーメン(\650)

たつやくん ワンタンメン
ワンタンメン(\550)

 そんな店主が独立して自分の店を持つにあたり、暖簾分けを申し出なかったのにはいろいろ理由があるのだろうが、とにかく自分の息子の名前を店名につけることにしたそうである。まあココまでは割合よくある話(例:ラーメン優香@春日部)だから微笑ましい限りなのだが、問題はくん付けでネーミングしてしまったことだ。

たつやくん 餃子
餃子(\400)

 店主は嘆く。せっかく息子の名前付けたのに、店継いでくれないんだよと。だが子供の立場にしてみれば、自分の名前がくん付けされている店を継ぐなんて、こっ恥かしいことこの上ないだろう。ひょっとしたら、子供の頃に店名をネタにたつやく〜〜んなどといぢめられていたかもしれないし(笑)。
 親バカの心、子知らず。いつの世も繰り広げられる親子のプチ悲劇はここでも繰り返されているのだ。

たつやくん 仔ねこあげますたつやくん 仔猫貰って下さい

 ところで店の前にこんな張り紙があるのだが、飲食店で仔猫を預っていることの是非はまあ置いておくとして(笑)、あげますと高飛車だったり貰って下さいと謙ったり、一体どっちなんだよ(笑)。
(2001.11.24)

Text & Photo by ヴァイス

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