ラーメン専門店では、往々にして「えーっ!?」と言いたくなるようないわゆる変わり種メニューが存在していることがある。たとえばチーズラーメンや納豆ラーメンなんてのがその典型だろう。とはいえ、いくら変わり種とはいっても一応カネ取って食わせるメニューなのだから、たいていはまともに食える味になっているものである。
ところが、確信犯的にマズいメニューを前面に押しだしている店が存在するのだ。奇しくも前回同様、東武伊勢崎線沿線の店である(笑)。東武線って、ひょっとしてネタの宝庫なのだろうか?(木亥火暴!!)
平日の午後2時近くというのに、結構客で賑っている人気のお店だ。常連らしい客はメニューも見ずにラーメンやチャーシューメンを注文している。じゃあとりあえずラーメンにしようかなと壁のメニューに目をやると、信じられないものが目に飛びこんできた。
牛乳ラーメンはまあわかるとしても、珈琲牛乳ラーメンにココアラーメン!? おまけに青汁・黄汁・赤汁・紫汁と4色揃ってる(笑)。なんなんだこの変わり種メニューの数の多さは(笑)。これだけ変わり種メニューを誇らしげに揃えているのなら、ひょっとして味の方も意外に旨かったりするのだろうか!?(笑)
そんなことを考えながらスポーツ新聞を読むフリをしていると(爆)、ほどなくラーメンが出来てきた。
うん、ちょっと四谷そば風でなかなかイケるじゃないの。茹で玉子は半熟だし、チャーシューは出す直前に切り分けているし、スープを入れる前に丼をお湯で温めたりと仕事も丁寧だ。この味なら人気があるのも不思議ではないだろう。だとしたら、ますます変わり種メニューのことが気になってきた(笑)。
ラーメンを食べ終えた丼を前にしばし逡巡していたアタシは、おもむろに口を開いた。
「すいません、珈琲牛乳ラーメンもいただけますか?」
横で楽しげに喋りながら食べていた若者2人組の会話が不意に止まり、店内は一瞬凍りついた(木亥火暴!!)。
店主はおもむろに奥へ引込むと、冷蔵庫から牛乳を取りだして小鍋に注いだ。暖簾の影に隠れてよく見えないが、どうやらコーヒーも入れているようだ。そしてコンロに火を付け、小鍋を温め始めた。一方、通常のラーメン同様中華鍋で麺を茹ではじめ、丼にタレを注いだ。ほどなく温まった小鍋からは、まぎれもなく何のヒネリもないコーヒー牛乳の香りが立ち上ってきた。そしてそれをラーメン丼に注ぎ、通常のスープを注ぎ足して湯切りした麺を盛りつけた……おーい、そのまんまじゃねーかよ(木亥火暴!!)。
そして、横で一緒に食べていた客も麺を片付け、横目でチラチラと地雷を踏んだヴァカ客の顔を伺いながらそそくさと店を立ち去っていったのだった(笑)。
うーむ、丼から立ち上るのはまぎれもなくコーヒーの香り(笑)。スープを一口啜ってみる。ま、マズい(木亥火暴!!)。あたりまえだ。単に鶏がらスープとコーヒー牛乳を1対1でブレンドしただけなんだから(笑)。
それでも、麺や玉子やチャーシューはそこそこ食える。問題はワカメとネギだ。コーヒーのほろ苦さがワカメの磯臭さやネギの臭みをいやがおうにも強調し、口中にえもいわれぬ不協和音をかきたてるのだ(木亥火暴!!)。
麺とチャーシューと玉子を片付けてギブアップした後(笑)、店主に訊いてみた(笑)。
「(食べる)順番、逆にすればよかったのに(笑)」
ヴ(先に食おうが後に食おうがマズいものはマズいって(笑))「このメニュー、よく出るんですか?」
「んー、大学生らしい客が結構定期的に食べに来るんだよね」
ヴ(それ、罰ゲームに使ってるんじゃないのか(笑))
「これ、口直しにどうぞ」差し出されたのはミルク入りの缶コーヒー(木亥火暴!!)。
ヴ(もうコーヒーはいいよ(笑))「じゃあ、あの青汁ラーメンってのは青汁が入ってるんですか?」
「ん、CMでマズーいって言ってるヤツね。ナマで飲むより飲みやすいよ」
ヴ「これも結構出るんですか?」
「んー、定期的に食べに来るお客さん居るんだよ」
ヴ「………じゃ、黄汁ラーメンてのは何が入ってるんですか?」
「ウコン。赤汁はトマト、紫は(紫)キャベツの色。だんだんと緑色に変わってくるんだよね。で、食べ終わったら酢をかけてやると、きれーいなピンク色になるんだよ」
ヴ「(TVチャンピオンのラーメン選手権でむさし坊が作ってた大根おろしと原理は一緒か。これはイケるかもね)なかなか面白かったです(笑)。ごちそうさま」
というわけで、数々の変わり種メニューは色んなこだわりを持って作っているのはよくわかりました(笑)。できれば、味の方ももうちょっとこだわって欲しいけどね(笑)。
(2002.02.21)
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