アナタはかつてフジテレビ系日曜朝9時から放映していた「魔法少女ちゅうかなぱいぱい!」という番組を覚えておいでだろうか?
中華魔女パイパイ(小沢なつき)は、五目殿下との結婚を断ったために恋人のレイモンドを魔法でナルトの入っていないラーメンに変えられ、中華魔界を逃げだし高山家で3バカ兄弟の母親がわりとして居候することになった。パイパイを追ってきた殿下の手下・ヌルハチ&タクラマカンとドタバタを繰り広げながら、パイパイは今日もレイモンドを追い求めるのであった。
レギュラー陣が今考えると結構豪華で、三軒茶屋のババア役に柴田理恵、高山家のお父さんに斉木しげる、中華魔界のゲシュタポ・パイカル役で日本映画界の誇る名バイプレイヤー・大杉漣が出演していた。
そんなパイパイがレイモンドを想いながら商品見本を見つめていたラーメン店が成増南口商店街(なりますスキップ村)に実在し、現在でも元気に営業している。それがここで紹介する「龍土軒」なのだ。
店は放映当時から既にボロボロだったが、それは現在でも変わらない。見た目は全くラーメンマニアにはそそられない、汚い中華食堂だ。
メニューは豊富で、麺類やチャーハン・餃子といった定番メニューはもちろん、おつまみにハムエッグ(^_^;)まで揃っている。
ラーメンはこのご時世に\450という良心価格だ。
ラーメンマニアには肝心のラーメンが気になるトコロだが、こういう店だから味に多くを期待しちゃいけない(笑)。中華食堂のラーメンはたいがい麺が柔くダシが薄いので出来合いのスープで間に合わせるところも少なくないが、ココは麺もさほど柔くはないし、ダシが薄くて物足りないなんてこともない。\450という値段相応の味は出ている。
タンメンなどにすればもうちょっと美味しいものは食べられるだろうが、それではこの店にわざわざやって来る意味が薄れてしまうだろう。ぜひ、写真のようにナルトを先に食ってしまって、「レイモンド!」と叫んで遊んでみよう(笑)。
それにしても、ナルトの入っているラーメン自体、最近は少なくなってきました。無化調を謳う店が台頭してきたのと、何か関係があるのでしょうかね。
(2000.08.22)
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